空から来た友人

サンディエゴの方から友人であるD君が飛んできた。彼が操縦する軽飛行機で。
D君はいつの頃からか「パイロットになりたい」と言い出して、渡米してフライトスクールに通っていた。アメリカでプライベートとコマーシャルのライセンスを取ったので、今後は日本で資格を取る予定らしい。そういうことでちょっと前に日本に戻ったのだが、今のところ、用事があって2週間ほどアメリカに来ている。その間の週末にこちらに遊びに来ることになった。
朝9時。私はサンノゼのリードヒルビュー空港にD君を迎えに行くことになった。アパートから車で20分走って空港に到着。そこはこじんまりとした場所だった。航空会社の飛行機が止まるような空港ではないので、当然と言えば当然なのだが。ターミナルと書かれた建物の前の駐車場に車を止め、適当に歩く。ターミナルの建物に沿って歩くと、高さが1mほどの金網の先はすぐに滑走路が見えた。セスナのような何機もの飛行機が止まっている。きょろきょろしていると、突然名前を呼ばれた。先ほど目に入った飛行機のうちの1台からD君が荷物を降ろしているところだった。
異国の地で友達と再会するのはなんだか変な感じだなと思った。