空も飛べるはず

D君が午後に帰る前に、飛行機に乗せてもらってサリナスの空港まで往復飛行することを昨晩のうちに決めていた。サリナスはモントレーの東にある空港で、サンノゼから近いところで飛びやすい空域を考えたらそこになっただけである。特に観光を期待したわけではない。
そして朝。9時には空港に行って飛び立つ予定だったが、外を見ると一面の曇り空。ここ一週間晴れていたのに、こんな日に限って曇りかよ(つД`) D君が電話で天気を確認したところ午後には晴れると言う事でおとなしくアパートで待つことに。
そして11時半頃、気がついたら空はすっかり晴れ上がっていた。まずは昼食を取ってから行動することに。そんなわけで、近所にあるYOSHINOYAで牛丼を食べてから空港に向かった。
D君が空港の使用料?とかを払いに行ってから、給油するために飛行機を数十メートル移動させることになった。早速飛行機に乗り込む。座席は前に2つ、後ろに2つの4人乗り。前の座席のどちらにもハンドルとペダルが付いているが、計器が見やすいのでパイロットのD君が左に、私が右に乗り込む。てきぱきとチェックしながらエンジンを指導させるD君。これだけ見たらすごいカッコいい。プロペラが回りだし、ゆっくりと飛行機を地上走行させる*1。そして給油所の前に飛行機を止め、シャットダウンの操作をしていく。ところがここで思わぬことが発生した。キーを回したところで、鍵穴や計器類の隙間から白い煙が立ち上ったのだ。
「何だこれ。何が起こってるの?」D君が声を上げる。
「俺に聞かれても。パイロットは君の方だ」すかさずツッコミを入れる私。
詳しいことはわからなかったが、どうもイグニッションのあたりが故障したらしく、エンジンがかからなくなってしまったとのこと。最終的に、日曜日で修理の都合がつかなく、飛行機は飛べないことになってしまった。もちろんD君は帰ることも出来ず、私のアパートにもう一泊することになったのである。
それにしても飛行機には乗れたものの、数十メートル走っただけっていうのが余計に悲しいなぁ(´Д`;)

*1:taxingと言うらしい。「taxi」って(飛行機を)地上走行させるって意味があるんだね。