燃え萌えAIの登場するライトノベル+α?冊 (via カトゆー家断絶)

ここでのAIの定義は以下の通り。

●AIの定義論などごちゃごちゃここで語る気はないので、ここでは仮に人工知性全般とします。データの集積としての知性ならok。ロボットは大丈夫ですが、生体脳は微妙(個別判断)、ホムンクルスはアウト。

ライトノベルはほとんど読まないけど、漫画について同じようにリストを作ったら面白いだろうなと思った。ただ、漫画の方が膨大な数になりそう。
それで一つ思い出したのが岡崎二郎のSF短編集「アフター0」の「マイ フェア アンドロイド」という話。私はこの短編が非常に好きだ。どんな話か、手元にコミックが無いので記憶だけを頼りに説明してみる。
舞台はアンドロイドが普通になった世界。アンドロイドの性能はソフトウェアの価格に比例していた。そこで主人公は知人から借りたアイリスという高性能のアンドロイドから自分の手持ちのアンドロイドにソフトウェアを違法コピーすることを試みる。だが、コピー用の機器が一部破損していたためコピーは完全には行えず、コピーされたロボットは粗暴な性格になってしまった。その粗暴なロボットはアイリス2と名づけられ、主人公とアイリスは彼女を教育することを試みるのである。そして、主人公は次第にアイリス2の不完全さに人間らしさを感じつつあった。
アンドロイドが人間らしい心を持つことを説いている作品かと思えば、この作品の真意はそこには無い、実に奥の深い作品です。
アフター0著者再編集版の5巻(ISBN:4091842267)に載っているようなので、興味のある人はどうぞ。