隠し剣 鬼の爪
山田洋次監督の藤沢周平時代劇映画化三部作第2弾。
下級武士・片桐宗蔵と奉公人・きえの身分違いの恋愛と、かつての兄弟弟子との決闘を描いた作品。
前半はゆったりとした生活描写が描かれていて、地味なんだけど意外と退屈しない。庄内弁が、そのゆったりとした世界観にあっているんでがんす。
後半、脱走した狭間弥市郎に対する刺客として決闘するシーンは、一転して緊張感がある。殺陣は派手ではないけれど、丁寧で美しい。剣術に見とれていたら、決着の付き方があまりに衝撃的で、まさに度肝を抜かれた。そして、隠し剣鬼の爪。あのアサシンっぷりは見事。
2時間半ほどの長さを感じさせない、娯楽としてなかなか面白い作品であったと思う。
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