四季 秋 The Four Seasons White Autumn (森博嗣) ISBN:4061823531

四季 秋 (講談社ノベルス)
日曜の朝に読んでた本。
前二作と打って変わって、西之園萌絵ともう一人が主人公の話。「すべてがFになる」を補完する位置付けの作品。また、Vシリーズで仕掛けられていたトリックも丁寧に解説されている参考書的な印象も受けた。
作者も分かっていると思うが、ご丁寧な解説が逆にマイナスになっている気がする。あまり装飾を塗り重ねていくと、幻想が幻想であることが明白になって、冷めてしまうような感じ。
とは云っても、ポイントはこれまで積み重ねていたキャラクタ同士の邂逅であるので、そういったところは楽しんだ。犀川創平がしばらくぶりにある人と再会したあたりとか。
あと、私的には瀬在丸紅子真賀田四季の天才対決が見たいと思った。
一気に読んだので「四季 冬」も読みたくなったのだが、サンノゼ紀伊国屋書店では売ってなかった...orz