BLACK LAGOON The Second Barrage #24 The Gunslingers(最終回)

日本編の最終話にして、ブラックラグーン2期目の最終回。
さすがに作画ががんばりまくっていた。特にレヴィと銀次のアクションシーン。二丁拳銃vs日本刀。冷静に考えると荒唐無稽なんだけど、ハッタリが効いていて、見ている分に楽しかった。このあたりの描写はビデオの爪を折って、保存したくなるような出来だったと思う。
他に大きく気になったところは、原作と違うアプローチをした脚本。背骨みたいな話の筋は一緒なんだけど、細かいところでかなり違う。大きな違いは、雪緒と銀次がロアナプラに乗り込む事を夢想するあたりとか、バラライカを追うためにロックを誘拐するあたりとか。前者の話の展開は、あまり大きな意味を持たなかったような気がする。何も引っかかるところが無かった。後者については、こういうのもありかもしれないと思った。ただ、この話の流れのおかげで神社で戦うと言うことがなくなったし、雪緒は着物を着る必要がなくなってしまった。原作はあえて日本的なものを印象付ける話の作り方をしていたので、そういうのが薄らいでしまった。話のラストも、原作では「ようこそ日本へ」のディスプレイに対して「帰ろうか、レヴィ。俺たちの場所へ。」とロックの台詞で終わっているのに対し、アニメのほうではそういう作りになっていなかった。つまり、どういうことかというと、原作はロックが日本と決別することを明確にストーリーの中軸に据えているのだが、アニメの方はそのあたりが中途半端になってしまったようにも見える。だから、あまりいい話の作り方ではなかったような気がするなぁ、とか言ってみたり。
あ、そういえば、細かい話だけど、レヴィが「見るな」って2回言わなかったのも残念だった。あれは、レヴィのロックに対する気遣いを象徴しているシーンなだけに、1回で終わらせるのはダメだろ。時間的に他に削れそうなところもあるから、数秒を削ったとも思えないし、2回目の叫びを削った理由がよくわからなかった。
厳しいことを言ったけど、シリーズを通してわりかし良く出来ていたし、面白かったですよ。特にこの作品のキャスティングと声優陣の演技力は抜群だったと思うよヽ(゚∀゚)ノ