Tijuana in Mexico

歩いてやってきたメキシコの街はティファナ。壁を隔てて少ししか違わないのに、USAとはやっぱり雰囲気が違うような気がした。メキシコ人に言わせるとティファナなんて本当のメキシコじゃないと言われそうだが、そう思ったのだから仕方ない。目に映る一番の違いはスペイン語。店の看板、道路の標識。当たり前だがみんなスペイン語だ。話している言葉ももちろんスペイン語のはずだが、さすがに観光地、日本人をみると客引きが日本語で話しかけてくる。
「見るだけ見るだけ」
「持ってけドロボー」
「ちびまるこ」
「すみともぎんこう」
全くもって意味わかんねえよ(;゜∀゜)=3 ムハッ!
とりあえずはメインストリートであるレボルシオン大通り(Avenida Revolucion)を目指す。ここも路上で物を売り歩く輩が多い。少し歩くたびにネックレスやらブレスレットをたくさんぶら下げた陽気なメキシカンが日本語の単語で呼びかけてくる。商魂たくましいね。見習うべきかも。
そういえば、あちこちに物乞いをする人がいるのも気になった。小さな子供まで容器を手に近寄ってくる。やっぱりこの国は経済的に貧しいのだろうか。しかし、メキシコは世界一自殺率が低いと聞く。一方、日本はどうだろう。何が豊かで、何が豊かでないか。尺度を何処に取るのか。難しいものだ。
さて、昼食は地球の歩き方に書いてあったレストラン「La Especial」へ。本当にバーガーキングの近くにあった。半分地下に降りるような形で横道へと入っていく。レストランに入る前にもっと奥にあった商店が目に止まったので、まず先にそちらを眺めてみた。メキシコの民族衣装だろうか。色鮮やかで綺麗だった。目の栄養を補給したので、お腹の栄養補給に向かう。
La Especialではタコスなど3種類のメキシコ料理がセットになった料理を頼んだ。味は悪くなかった。ストライクゾーンの狭い私がOKだったので、日本人の口に合わないと言う事は無いと思う。ところで、食べている途中に楽器を持ったおっさんたちがスペイン語で何か話しかけてきた。よくわからないが、演奏するか?と聞いているのだろうと推測できたので「No.」と答えておいた。しばらくして近くの席に座っていた人がOKを出したのだろう、おっさんたちは楽器を演奏しながら歌い始めた。面白い。ところで、料理の値段はチップ込みで1人8ドルほどだった。安いものだ。全体的に良い店だったと思う。
その後、ティファナ・カルチャー・センターに向かってみた。けっこうな距離を歩いた。街はお世辞にも綺麗とは言えないが、カルチャー・センターのあたりは近代的で、少しギャップがあった。到着後、センターの中に入る。歴史関係の展示をやっていたようだが、あまり面白そうでもないしチケットがいるようだったので、さっと眺めただけにした。
15時半過ぎにアメリカに入国するゲートに向かった。バス停のある辺りですごい人の列ができていた。なんだろうと思ったら、案の定アメリカに戻る人の列だった。20分くらい並んで入国審査のゲートまでたどり着く。そこでは荷物検査とパスポートのチェックが行われた。アメリカ人が日常パスポートを持ち歩くとは思えないので、カリフォルニアの運転免許証だけで通れないか試したが、ダメだった。やっぱりパスポートも要求されたので、おとなしく提出した。16時過ぎにアメリカ帰国。短い海外旅行*1だった。

*1:ふと思ったけど「海外」旅行って言葉がいかにも日本的だな