小橋、月面水爆で高山撃破/ノア (from nikkansports.com)

この後に語るどの試合結果よりも、この話に一番ビックリした。小橋建太ムーンサルトプレスですとっ Σ(゜Д゜;)!? 昔はヘビー級のムーンサルトの使い手といえば全日の小橋健太と新日の武藤敬司だったが、小橋は膝を悪くしてからムーンサルトを封印したのである。

華麗な空中技は、小橋の出世作といえるものだった。その代償としてマットに強打する両ひざにダメージが蓄積。99年1月15日のベイダー戦以来、自ら封印していた。「再起不能」とまでいわれた両ひざは6度の手術を受けた。最終兵器を最前列で見守った主治医、横浜市立港湾病院の佐々木良介医師の前で鮮やかに決めた。

体重が120kgもある人間が、骨が変形するまで戦い続け6度もメスを入れたような膝を、2m以上の高さからマット上にしたたか打ち付けるような技を出した。これはプロレスに対する小橋の「覚悟」だ。本気でプロレスに命を懸けてそうな、小橋最高。
それと、対戦相手の高山義廣も、自らのプロレスに対する思いを表したコメントを残している。

――ひとつだけ聞かせてください。さまざまな意味で戦いが行われていますが、なぜ小橋健太をえらんだのですか

オレがプロレスラーだから。プロレスラーだから、頂上決戦、そこに出るのは務めだ。それだけだ。

カッコイイよ、あんた。同じ日に開催されたPRIDEに出ていれば、短い時間戦うだけでおそらくNOAHに出るよりも多くのギャラを手にすることが出来たはずなのに、あえてプロレスに出てきた高山はやっぱりプロレスラーなのだと思った。
久しぶりにプロレスが見たくなったよ(つД`)